泌尿器科で性病の検査を受ける場合

性病の検査は、血液検査、尿検査、女性の場合はおりもの検査などを行います。
これらの検査では、クラミジアやトリコモナス、梅毒、ヘルペス、HIVなどの感染原因が判ります。
あと、喉の粘膜を検査することもあります。
性病の病原体の中には、性器周囲だけではなく、喉粘膜にも感染するものがあります。
喉に感染する理由は、オーラルセックスの時に病原体が喉粘膜から侵入してしまうからでしょう。
例えば、淋病などは、風俗が感染ルートになっていることが多いので、男性は注意が必要です。、

ちなみに性病は、ウイルスや菌だけではありません。
ケジラミ症のように吸血性昆虫に感染することで引き起こされる症状もあります。
ケジラミとは、1ミリ程度の大きなの昆虫です。
頭髪や陰毛等に寄生して、そこで血液を吸います。
このケジラミは、接触することで人から人に感染します。
衣服やタオルに付着して、間接的に感染してしまうこともあるので注意が必要です。

ケジラミの治療は、パウダーやシャンプーに有効成分が含まれた薬剤が処方されます。
場合によっては剃毛することで、治療効果が高まるようです。
ケジラミもそうですが、他の性病でも激しいかゆみや痛みを伴う炎症が、性病の特徴です。
自覚症状が現れたら、パートナーと一緒にすぐに病院を受診しましょう。

特に、女性の場合は、おりものに変化が現れることが多いようです。
おりものがいつもと違って濁っていたり、悪臭がある場合は病院で検査を受けたほうがいいかもしれません。
また、尿に血液が混ざっていたり、生理の時期でもないのに不正出血をするような場合も、泌尿器科や婦人科で診てもらいましょう。
怖いのは性病だけではありませんので、ちょっとした異常には敏感になるべきです。
ちなみに、病院やクリニックでの検査は、自覚症状が生じていなくても病原体を発見することができます。
自覚症状が無いうちは、検査が自由診療になるのですが、検査キットで陽性反応が出ていれば保険適用になる場合もあるので、利用してみるといいです。

どうしても検査が必要で費用が無い場合は、保健所を利用してください。
保健所での性病検査なら無料で検査をしてもらえます。
特にHIVのような深刻な感染症の場合は、自覚症状が出てからでは遅いので、費用を心配して検査を受けずに放置するのは危険です。
心当たりがある場合は、速やかに受診する必要があるでしょう。
検査を受ければ性病に感染しているかどうかが判ります。
「自分は大丈夫」と思って放置せずに、泌尿器科で検査を受けてみましょう。