泌尿器科では性病のプライバシーは守られるの?

性病は、人に知られたくない病気だと思われます。
泌尿器科のような医療機関は、性病患者のプライバシーを保護する義務があるので、病院から患者情報が漏れることはありません。
個人情報が漏れないように、医師や看護師などの人材教育を強化し、セキュリティシステムの維持管理を徹底されるのがルールだからです。

しかし、待合室はどうでしょう?
一般の病院だと、待合室で患者同士顔をはち合わせるのが普通です。
この辺り病院側も気を使って、せめて男女別にパーテーションで区切った待合室を作るべきだと思います。
自由診療のクリニックは、そういう点では予約制にして個室で患者に待ってもらうシステムを導入しているところがありますので、患者にとってはありがたいです。
もっと欲を言えば、女性の患者には女性の医師や看護師を、男性の患者には男性の医師や看護師を担当にしてくれると、恥ずかしさの面においてかなり和らぐのではないでしょうか?

過去に、胃腸科に診察を受けに行った患者さんに知り合いがいたので、お話を聞いたことがあります。
直腸検診をする時に診察台に横になってズボンを下ろすのですが、お尻をめくるのに女性の看護師さんが対応したのが恥ずかしかったそうです。
向うはプロとはいえ、やはりその人がそうなる気持ちはわかる気がします。
できることなら、同性の看護師さんの方が気兼ねがないです。
この知り合いは胃腸科だったのですが、泌尿器科だと、もっと恥ずかしく感じる人は多いのではないでしょうか?
特に女性の場合は、男性医師に患部を見せるのには抵抗があるでしょう。
まあ、最近の産婦人科(女性向け泌尿器科)は、女医が常勤しているところが多いので、そういうところがかかりつけに選ばれやすいですね。
男性の場合でも、ズボンを下ろして性器を医者に診せるわけですから、やっぱり抵抗があります。
女医ではなく男性の医師の方が抵抗感が少ないでしょう。

話は変わりますが、医療機関の個人情報保護義務は、法律ではきちんと、流出しないよう管理しないといけない決まりがあります。
泌尿器科のホームページを見ると、プライバシーポリシーとして医院の基本方針が明記されています。
個人情報保護法というもので、これを破ると罰せられるルールです。
ですから、病院で知り得た患者の病状が、外部に漏れることはありません。

これからは、患者の気持ちをくみ取ったサービスを提供できる医療機関に、患者が集まりやすくなる気がします。
プライバシーの保護はもちろんの事、いかに通院しやすくするのか?医療経営の手腕が問われることになるでしょう。