尿道で起こる炎症
男性に多い症状なのですが、尿道で炎症が起こることがあります。
主な原因となっているのが性病です。
クラミジア、淋病というどちらも患者数の多いよくある性病なのですが、男性の陰部がこの病気に感染すると尿道の炎症が起こります。
すると性病をもらう機会がなければ大丈夫なのかと思えるかもしれませんが、性病以外の原因でこれが起こる場合もあります。
原因はその他の雑菌となりますから、性病に関係なくても尿道に細菌が入り込むとこの炎症が起きる可能性があるのです。
尿道で炎症が起こるとどうなる？
男性の生殖器の中を通っている尿道を直接自分の目で確認はできませんから、炎症が起きているかどうかは症状によって判断する形となります。
これが起きているときは排尿時に痛みが出ることが多いです。
トイレで用を足したときに普通は痛みを感じませんよね。
これを感じるようになったら尿道の炎症の疑いがあります。
痛みまではいかなくても、排尿時に違和感がある、かゆみがある、不快感があるなどすると、やはり尿道の炎症の可能性があります。
さらに知っておきたい症状に尿道からの膿があります。
尿道から出るのは尿や精液くらいで、それ以外のものが出た経験はない方も多いでしょう。
そこから尿でも精液でもない、ドロッとした膿が出たら尿道の炎症の可能性があるのです。
これら症状に気づいたら尿道の炎症の可能性を疑ってみてください。
尿道の炎症が起きたら
もしこのような炎症が起きた場合は病院を受診してください。
自然治癒はあまり期待できません。
病院を受診するとこれを治す薬をその場で投与されたり、飲み薬を処方されたりします。
この症状の原因は尿道に入り込んでいる細菌となりますから、それを殺せる抗生物質が特効薬となります。
適切な薬を使えば十分に治る症状となるため、症状に気づいたら病院を受診するのがおすすめです。
受診先は主に泌尿器科となります。
こちらでは男性の尿道炎を診ており、ご紹介してきたような尿道で起きた炎症についての診察が可能です。
受診すると尿道の中にいる細菌を調べるための尿検査が行われることが多く、これでどんな細菌による尿道炎なのかを調べ、その結果に応じて適切な抗生物質を使うのです。
このように男性の尿道では炎症が起こることがありますから、症状に気づいたら泌尿器科を受診してください。
なお、尿道の炎症は女性で起こることはほとんどありません。
女性は尿道が非常に短いため、こちらでは炎症が起こりにくく、逆に膀胱での炎症が起こりやすくなっています。
尿道の炎症は男性で多い症状ですから、男性の方は特にチェックしておくといいでしょう。