膀胱の痛み

膀胱の痛み

膀胱の痛みを明確に自覚するのは少し難しいかもしれませんが、たとえば下腹部、ちょうど膀胱の位置が痛いように感じたり、排尿時に痛みがあるなどの症状があると、ときにそれが膀胱の痛みのように感じられる場合もあるでしょう。
実際にこのような症状はありえます。
もしこのような症状に気づいたら早めに泌尿器科を受診してください。

膀胱に痛みが生じる可能性がある症状として、膀胱炎があります。
女性がなりやすい病気で、膀胱で起きる細菌感染により炎症が起きるという病気です。
実際に起こると下腹部痛、排尿時の痛み、そしてそのほかに頻尿、残尿感、尿の混濁、血尿などの症状が現れます。
原因は細菌なのですが、尿道が短いうえに尿道の入り口が肛門の近くにある女性は細菌が入り込みやすく、膀胱炎が起きやすいのです。
下腹部や排尿時の痛みなど、膀胱の炎症が原因の痛みがあるときは早めに泌尿器科を受診してください。

ちなみに膀胱炎は性病なのかというと、これは必ずしも性病ではありません。
性病に感染する出来事がまったくない女性にも膀胱炎は比較的起こります。
膀胱炎とはすなわち性病というわけではありませんから、気軽に病院を受診してください。

男性で膀胱炎はある?

膀胱で痛みが生じる原因として膀胱炎をご紹介しましたが、男性ではあまり膀胱炎は起こりません。
女性に比べて尿道が長く、膀胱まで細菌が到達するケースが少ないためです。
しかし男性でも排尿時の痛みを感じる場合はあります。
それば膀胱炎かというと、どちらかというと尿道炎の可能性があります。
炎症が起きている場所が膀胱ではなく尿道なのです。

男性の尿道炎の場合、症状はほかに排尿時のかゆみ、違和感、不快感、尿道からの膿などがあります。
これら症状も出ていれば尿道炎の可能性があります。
膀胱には特に問題ない場合もありますが、しかしその尿道の炎症も治療すべき症状となることに変わりはありません。
そして治療先は泌尿器科となります。
男性の方で排尿時の痛みなどある方は泌尿器科で医師の診察を受けてみてください。

泌尿器科で行われる診察

膀胱の痛みの可能性がある症状を泌尿器科で相談したとき、どんな診察になるかというと、医師の問診と検査になることが多いです。
性病とは関係ない膀胱炎などでもそうですし、性病の場合も同じ流れとなる場合も多いです。
検査については尿検査がよく行われますが、疑われる病気の内容によっては血液検査、レントゲン、超音波検査など、必要に応じて内容が変わります。
このような内容によって今感じている痛みの原因は何か、膀胱に何か問題があるか、医師が診断を行います。
気になる痛みなどあれば気軽に受診してみてください。