性病に感染した男性の自覚症状

性病に感染した男性は、自覚症状が現れないことが多いです。
そのため、無症状で症状が深刻化したり、パートナーに知らずに感染してしまうケースが考えられます。

例えば梅毒のケースでは、第一期の発症までに数週間という潜伏期間があります。
自覚症状のないまま症状が進行して、いよいよリンパ節の腫れや奇妙なしこりを見つけることになります。
その後、一旦その症状が沈静化します。
ここが梅毒の本当に恐ろしいところです。
梅毒は、その症状が沈静化したと見せかけて、実は第二段階へと進行しようとします。
段階にはその後、第三段階、第四段階があり、数年という長い年月をかけて身体を蝕んでいきます。
最終的には、脳や心臓までも冒してしまい、その段階になると手遅れになるという怖い病気です。

梅毒だけではなく、ガンジタのような性病も男性側に自覚症状が出にくい性病の一種です。
風俗でガンジタに感染して、知らないまま他の女性と性行為をしていくことで、女性も保菌者になってしまいます。
女性の感染は男性側よりも大分深刻で、子宮に感染すると流産や不妊の原因となるからです。

男性性器から膿みが出る淋病という性病もあります。
淋病に感染すると1週間程度で排尿時に痛みを伴う自覚症状が現れ、膿みが出たりします。
治療は点滴で抗生物質を身体に入れることで、長くても2〜3日で治るようです。
途中で治療をやめてしまうと、少なくなった菌が増えて再発する恐れがあります。
医師から与えられた指示通りお薬を服用し、自己判断で治療を途中でやめないようにすることが肝心です。

ちなみに、こういう性病は、粘膜感染ですので、セックスだけではなくオーラルセックスでも感染することがあります。
口の中に菌やウイルスがいた場合、性器と接触して感染するわけです。
例えばHIVだと、血液の中にウイルスが存在していますので、口の中に傷があった場合、そこから感染してしまいます。
HIVの場合、飛沫感染はしませんが、血液感染の可能性は考えられます
口に傷がある場合、オーラルセックスだけではなく、キスからの感染も危惧しないといけません。
不特定多数との性行為は、HIV感染の危険性を高めてしまいますので、十分な注意が必要です。

このHIVは、最近では症状の発症をかなり遅らせる優れたお薬が生まれています。
ただ、完治できる特効薬は開発されていません。
こういう深刻な性病は、男性側が潜在的な保菌者になって、女性を通して感染拡大していく傾向があります。
ですからパートナー同士少しでもおかしな症状を感じた時は、すぐに病院で受診をしましょう。